アドレス日本一周 west[44]
投稿日:2013年1月12日
弘法大師誕生の地
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今治を出発。国道196号を走り、伊予小松に向かっていく。前方には四国山脈の主峰群がズラズラッと連なっている。四国の最高峰、石鎚山(1892m)も見える。アドレスV125Gで四国山脈に向かって突き進んでいくシーンは感動ものだ。
伊予小松で国道11号に合流。高松方向に走ったところで国道の右手にある石鎚神社の本社に寄っていく。大きな神門をくぐり、石段を登り、豪壮な本殿を参拝した。そこからは西条から新居浜にかけての海岸一帯を見下ろした。
石鎚神社の御神体は石鎚山。四国最高峰の石鎚山は、西日本の最高峰にもなっている。
石鎚神社には、この本社のほかに石鎚山中腹の成就社、山頂近くの土小屋遥拝殿、山頂の頂上社がある。これら4社を合わせて石鎚神社になる。
7月1日から7月10日までの山開きには、本社の神像3体が頂上社に移される。このとき石鎚山は頂上社を詣でる白装束の登拝者でおおいに賑わう。石鎚山は1300余年の山岳信仰の歴史を今に伝える霊山だ。
石鎚神社の参拝を終えると、西条から新居浜、四国中央市と走り抜け、愛媛県から香川県に入る。国道沿いの讃岐うどんの店「にしおか」で「湯だめうどん」を食べ、善通寺と金刀比羅宮に寄っていく。
善通寺は「四国八十八ヵ所」第75番の札所になっている。弘法大師誕生の地だけあって、四国八十八ヵ所の中では飛びぬけて大きな寺。参拝客も多く、大駐車場は車でびっしり埋め尽くされている。観光バスも次々にやってくる。ここは八十八ヵ所めぐりのお遍路さんよりも、一般の参拝者の方がはるかに多い。
善通寺は高野山、東寺と並ぶ真言宗の三大霊場。寺は東院と西院に分れ、東院には金堂(本堂)、五重塔、釈迦堂などがある。境内の樹齢千数百年の大楠には目を奪われる。西院には御影堂(大師堂)や地蔵堂、宝物館がある。御影堂には大師の自画像がまつられ、50年に一度、開帳される。次回の開帳は2035年。宝物館には弘法大師ゆかりの品々が展示されている。錫杖は唐(長安)に留学中、密教の師、恵果から授かったものだという。
善通寺につづいて金毘羅宮を参拝し、琴平からは国道32号で高松へ。
JR高松駅前でアドレスを止めた。高松駅周辺には新しい高層のビル群が完成し、「高松は四国の顔!」といわんばかりに面目を一新していた。